タクティカルロア 第11話 「花」
洋衛軍の艦隊がテロリストの前に大敗北を喫したところから始まります。
もちろんパスカルメイジも潜水艦メトセラによって大変な被害を被りました。
戦死者5人と重傷者4人、軽傷者8人という死傷者も出してしまったことは、
敗北のショックに輪をかけるように精神的に辛いものがありますね。
これが民間企業所属の護衛艦とはいえ危険な任務に携わっている事を
知らしめていたような感じがあります。
最近のミリタリー系美少女アニメは死の危険がない作品が中心なので、
久しぶりにこういう作品を見ると目を見張るものがあります。
七波とターニャ副長は今回の作戦の報告をするのですが、2人はさすがに
元洋衛軍に所属していただけあって冷静さを保っている様子です。
しかし上司の陸待クニオの目には無理をしているのは分かっていたみたいだ。
作戦の指揮ではミスはなかったものの、実際に死傷者を出してしまったことを
心の中では引きずっているのでしょうね。
さんごは親友の笹原櫻を亡くしてしまった悲しさでかなり落ち込んでいる様子。
あえて元気に振る舞おうとしたことで、余計に精神的な負担がかかっていそうだ。
あと、翼も艦の仲間達の死が頭から離れられないといったところでしょうか。
今回は生き残ったパスカルメイジの乗組員達の悲しみや精神的な辛さなどが
伝わるように描かれているところに注目でしたよ。
危険な任務を承知で勤務をしているとはいえ、やはり目の前で仲間が死ぬと
心が穏やかではいられないといった感じがします。
リディル陣営は洋衛軍を打ち破ったので大喜びをしてもいいところなのですが、
ハクビやレーゲンの冷静なところを見ると何を考えているのか分からない。
ただ洋衛軍を叩くだけではない奥の深い目的がありそうな感じでしたよね。
とにかくハクビの書いた『ノイント・テーゼ』という論文に関係していそうなので、
いったいどんな内容が書かれた論文なのかが気になるところでした。
七波は戦死した乗組員達の遺族を訪ねまわっていました。
当然、遺族たちからは厳しい言葉も投げつけられた事もあったようですが、
こういうのも生き残った艦長としての責務となっているのでしょう。
ある意味、海の戦場で死ぬよりも辛いことかもしれませんね!?
さらに七波の心に深い傷となってしまいそうで心配でした。
さんごと美晴は海で亡くなった仲間達の鎮魂をこめて花束を捧げていました。
もうこの時のさんごが精神的に立ち直れないくらい泣いていたから心配です。
それほど親友を失った悲しみというのは心の傷となっているのでしょうね。
今回は厳しい戦闘時でさえもなかったくらいシリアス回となっていましたわ。
阿古屋姉妹が数年前のケラマ事件というものを振り返るシーンがありました。
これは七波とターニャにも関係した事件だったので気になりますね。
こういう意味深な伏線の張り方からも重要なポイントである事が伺えました。
当然のことながら、この物語の核心に触れる伏線となっていましたわ。
「ダメだって言われても、でも、それでも僕はまた七姉の船に乗るよ。
七姉。大好きなんだ。僕に七姉を守らせてよ。」
今回は最後に漂介が七波を抱きしめながら告白していたのが驚きかも。
告白するような雰囲気には思えないシリアスな展開が続いていたので、
ここで告白してくるとはちょっと意表を突かれた感じがします。
そしてお約束のようにその現場を翼が目撃してしまっていたから、今後
三角関係がすんなりと決着がつくのかどうかが心配でした。
今回は少しだけ特別EDっぽい映像になっていました。
最後にさんごが立ち直るシーンが描かれていたので少し安心かな。
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