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ヤミと帽子と本の旅人 第13話 「リリス」(最終回)

2016年02月19日
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(C)ORBIT/ヤミ・ヤーマ図書管理組合

初美が孤独な葉月を救うために再び会いに行くお話です。
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今回で「ヤミと帽子と本の旅人」の最後の感想になります。
独特な作品タイトルや百合の雰囲気など今でも私の中では印象に残る作品です。
一般的に百合アニメといえば麗しい学園生活を舞台にしたものを思い浮かべますけど、
この作品は異世界を舞台にした少々変わったやり取りを描いたのが珍しいですよね。


今回は最終回ということで葉月とイブ(初美)とリリスのエピソードが完結します。
当然、時系列の順番としては最も新しいラストの部分が描かれる事になります。
前回では葉月と初美はお別れをしたような雰囲気に見えましたけど、果たして
本当に2人が昔のように一緒に過ごせなくなったのかが気になるところでした。

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リリスとイブは元のヤミの図書館の世界に戻ってきていました。
お姉さんのリリスとしては妹のイブが家出をして自由気ままに旅を続けていたので
真剣に怒ってあげていましたね。意外にもしっかりとしたお姉ちゃんに見えますわ。
それほどリリスは大切な家族としてイブの事を大切に思っているのでしょう。
イブは自分の事を心配して探し続けてくれたお姉ちゃんに感謝しないといけないかな。

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葉月は初美のいない家で孤独な時間を過ごしていました。
初美とリリスが明るく楽しそうに過ごしているのとはまるで正反対な感じ・・・・・・。
初美としては葉月と楽しそうにホットケーキを食べていた事を思い出していたから、
彼女との生活は他の世界を旅した時よりも思い出深いことが伝わってきます。
あと、ここで葉月が元の本の世界に戻っていないということが明らかになります。
一見すると元の現代の世界のようですが、本当は別の世界に迷い込んでました。
そうなると初美やリリスとしては心配になってどうにかしてあげたいと思うでしょうね。

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このシーンは以前の葉月と初美が離ればなれになる直前の様子と同じ展開です。
つまりこのままでは再び初美が消えて、葉月が彼女を追い求める事を繰り返します。
もちろん初美としてはそうならないために以前と異なる事をやりに来ているわけで、
いったいそれが何なのかがこの後半での見どころになっていました。

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葉月が夜中に初美の部屋に入って夜這いをかけようとするところまでは以前と同じ。
しかし、ここで初美が目覚めて葉月を誘おうとするところが以前とは違いますね。
以前は逃げるようにすぐさま別の世界へと旅立っていってましたし・・・・・・。
とにかく初美が葉月を救おうとしているのは間違いないでしょう。

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初美は葉月を迎え入れるようにキスをしてあげていました。
今度は頬にではなく唇にキスをしてあげています♪(*´ω`*)
初美も葉月の想いに気づいてから少しずつ彼女に惹かれたのかもしれません。
葉月からすればようやく好きな人とキスを出来たので感無量といったところかな。
唇を離す時に唾液が垂れるところはエッチな感じがします。

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夜が明けて葉月が目覚めると初美に関する記憶が消えていました。
部屋に飾っていた初美との2ショット写真も葉月1人だけの写真に変わっていたし、
初美が葉月の中から自分の記憶を全て消して去ろうとしたのでしょう。
これで葉月が自分を追い求めて苦しい思いをすることもなくなるはずですもんね。
お互いに別の世界の人間だから別れるのが一番という判断なのかもしれません。
ただ視聴者側から見ると、少々寂しい形でエンディングを迎えた気がしました。

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アーヤの正体が大きな帽子だった事も最後に明かされていました。
だから彼女もリリスのように色んな世界を旅する事ができたのでしょう。
まぁそれでも謎が多い人物であることは変わりないですけどね(苦笑)

最終回は特別EDという形でOP曲の2番が回想の映像と共に流れています。
あとスタッフロールが役職に関係なく全てあいうえお順に並んでいるのが珍しい。
この作品に関わった全てのスタッフさんがこのアニメを完成させるためには
欠かせないほど重要だったという意味が込められていたように思います。

「初めまして。私の顔よく覚えておいて。葉月ちゃん。
いつか私が生まれくる日のために。
いつか私達の世界が美しく輝く日のために。」

そして最後には初美が葉月にビデオメッセージを残していた内容が明かされました。
どうやら初美は自分の分身として葉月の子供をこの世に残そうとしているみたいです。
初美としては別世界の人間だから葉月と一緒に過ごせないけど、この世界に生まれる
自分の分身なら一緒に過ごせるということを利用するのでしょう。
これは玉藻の前が自分の分身のメイリンを竹取物語の世界に居座らせた行為で
実証済みですから可能だと思われます。
きっと葉月の事だから自分の産んだ娘を初美以上に愛して育ててくれるでしょうね。
姉妹のような近親的な恋愛をする結末よりも、母子として深い愛情を注ぐという
結末に持っていくのが地上波のTVアニメとしては良い落とし所だったと思います(^ω^)

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★総評★
セーラー服を着たヒロインが登場する美少女ゲーム原作とはいえ、よくあるような
学園恋愛モノというわけでもなく異世界を巡る冒険物語なのが珍しいと思います。
それに女の子が女の子を追い求めるという百合色の強い作品でもありましたし、
エロゲー原作らしくエッチな事を連想させるシーンも沢山盛り込まれていました。
2000年代の美少女アニメとしては作画がとても良いのもポイントが高いです。
ただ時系列をバラバラにして描いていたために理解しにくい部分はあったかな。


<補足>
この作品のエピソードを時系列順に並べますので参考にしてくださいませ。
若干ウィキペディアに書かれてある時系列とは異なる部分がありますけど、
区切り方の違いだけで一応アニメに合わせて分かりやすくしています。
この順番通りに視聴すればストーリーの流れが理解しやすいと思います。

(1)「錬金術の世界」・・・第3話Bパート→第4話→第5話Aパート前半→第9話Bパート

(2)「葉月の現代世界」・・・第7話Bパート→第1話Aパート

(3)「ヤミの図書館」・・・第3話Aパート

(4)「孤島の世界」・・・第6話→第7話Aパート

(5)「原始創世の世界」・・・第5話Aパート後半→第5話Bパート

(6)「竹取物語の世界」・・・第8話→第9話Aパート

(7)「夜行列車の世界」・・・第1話Bパート→第2話

(8)「移民宇宙船の世界」・・・第10話Bパート→第11話Aパート

(9)「宇宙庭園の世界」・・・第10話Aパート→第11話Bパート→第12話

(10)「現代の世界&ヤミの図書館」・・・第13話
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