セラフィムコール 第09話 「紅かすみ ~ある少女の伝説~」 - アニメとゲームと恋の楽園
2015/04/25

セラフィムコール 第09話 「紅かすみ ~ある少女の伝説~」

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(C)七瀬葵・メディアワークス/サンライズ・バンプレスト・ディーライツ

伝説の重荷を背負った女性と伝説の女性を崇拝する女の子のお話です。

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冒頭では2人の女性が真夜中の公園の噴水に入っているシーンが描かれています。
それぞれ2009年7月と2010年10月と示されていたので別々の日の出来事なのですが、
ただ2人とも噴水の中から500円硬貨を拾っていたのが気になるところでした。
この直後に恋愛のおまじないということが明らかにされていたわけですが、さすがに
水の中に入ってズブ濡れになってまでやるおまじないって変な感じもします(苦笑)
これは夏ならまだしも寒い冬にやるのは無謀でしょうね。
とにかく満月の夜に公園の紅の噴水の中から平成20年の500円硬化を拾えたら、
恋が成就するという伝説がある
みたいですわ。
今回はこの紅のおまじないにまつわるエピソードとなっています。

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三条ルルという中学3年生の女の子がTVのリポーターとして収録に臨んでいました。
ここで紅かすみという人物の名前が登場していましたが、今回のエピソードに関わる
重要なキーパーソンでもあり、サブタイトル通りに当然ヒロインでもあります。
ルルの様子を見ていると、その紅かすみという人物に強く憧れている事が伺えます。
彼女の事になると熱く語り出したりもしてファンというか熱狂的信者みたいだよ(^ω^)

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「あるわけないじゃん。そんな事。暑くて水浴びしてて、うっかり落とした500円玉
拾っただけだって。」

「な、何でそんな事を言うんですか!?」
カメラマンの女性がルルの信じる伝説を否定していたのでルルは怒っていました。
ルルからすれば紅かすみは絶対的な存在ですから、その紅かすみの伝説を
否定される事は紅かすみを侮辱されたようなものなので頭にくるのでしょうね。
カメラマンの女性が紅かすみ役で再現VTRに出演する時には大反対してたし(笑)
こういうところにもルルが紅かすみに相当入れ込んでいる事が伺えますね(^ω^;)
とりあえず紅かすみがいったいどういう人物なのかが気になります。
まぁ勘の良い視聴者の方はもう誰なのかが気づかれていたとは思いますけどね。

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「やっぱり言えません。すみません。声は別の方にアフレコでお願いできませんか?」
カメラマンの女性は監督に説得されて紅かすみ役を演じる事になりましたけど、
なぜか彼女はセリフを言おうとはしませんでしたね。
簡単なセリフなのですが、なぜ彼女が言えない気持ちなのかもポイントになってます。
あとルルが少し落ち込んでいたわけですけど、あの意味深なカットを見る限りでは
学校でイジメを受けていたものと思われるところでしょうか。
ルルがなぜ紅かすみに憧れているのかも少し繋がっているような感じもしますね。

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その後も紅かすみと接触した人達にインタビューと再現映像の撮影が続けられます。
どうやら紅かすみの伝説には麗しい伝説と庶民風な伝説の2パターンあるみたいだ。
当然、ルルや撮影スタッフ達からすれば麗しい夢のある伝説だけを信じるでしょうね。
その一方でカメラマンの女性だけは庶民風の伝説が正しいように思っていました。

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「学校行ってないんだって?それで紅かすみの幻、追いかけてるの?」
「・・・・・・。」
「会いたいと思う?会わない方がいいかもよ。」
「そんなことないです!」
「紅かすみはあんたのために生きているわけじゃないからね。」
ルルとカメラマンでは紅かすみに抱くイメージが正反対だから溝が広がるばかりですw
まぁどちらも適当に受け流して同意せずに自分の考えを言うのはある意味偉いけどね。
私は既に紅かすみの正体には気づいていたので、これは最後には面白そうなオチが
待っているなぁって思いながら見ていましたよ(^ω^)
あとルルの回想では失恋したような部分も描かれていたのが気になりますね。
先ほどのイジメの回想なども考えると、ルルが不登校になっている理由が何となく
分かるようにはなっていました。

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ルルがバイクに乗って紅かすみのようにブレーキング競争をする撮影をします。
もちろん安全を考慮して余裕を持たせてブレーキをするように決めていたのですが、
ルルの紅かすみになりたい気持ちが強くてブレーキのタイミングが遅れます(汗)
この時にカメラマンの女性が素早く危険を察知して彼女を助けようとしていました。
これは一歩間違えば大事故になっていたからホント危ないですね(汗)
それほどルルは今の弱い自分を強い自分へと変えたいと思ったのでしょう。

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海で抱き合う2人・・・・・・。
この時にカメラマンの女性は自分が紅かすみだと明かしていました。
当然、ルルからすればこんなショッキングな告白はなかったでしょうね。
それに紅かすみが伝説の通りの女性ではなかった事まで聞かされたわけですし・・・。
でもこうして紅かすみが自らの危険を顧みずにルルを助けてあげたのも事実だから、
この一瞬だけはルルの思い描いていた紅かすみだったのではないでしょうか。
だからルルは事実を受け入れがたくも伝説の彼女と出会えた嬉しさもあるような
複雑な気持ちになっている感じがしますね。

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「風を感じてごらんよ。あの時から私は決めたんだ。人の基準を気にするより、
自分で目指したい自分になろうって。そしたら、風が吹いた・・・・・・。
だからあんたも最高のあんたを目指しな。」

最後に紅かすみがルルに餞別の言葉を送っていました。
この時のルルは何も答えることはせずに紅かすみを見送るだけでしたけど、
彼女の気持ちに大きな変化が表れていたように感じられます。
それが不登校だったルルが久しぶりに学校へ登校するラストシーンでも
示されていたのではないでしょうか。
これからのルルは自分の弱さを自覚しながらも前向きに歩んでいけそうですね。

ED曲は、浅川悠さんが歌われる「Endless tomorrow」です。

今回は伝説が誇張されることで事実とはかけ離れたものになるという、いわば
理想と現実のギャップを描いていたエピソードになっていたと思います。
もしルルが伝説通りの紅かすみに会っていたとしたらあまり変われなかったと思うし、
むしろ弱さもある紅かすみと出会えた事で自分との身近さを感じることもできたため、
逆に勇気を持てるようになったのではないでしょうか。

5話から7話にかけては現実とそっくりな仮想空間上の人物が描かれていましたけど、
今回は同じ現実の世界にもかかわらずに異なった人物像を作り上げた点が面白い。
それぞれのエピソードを独立させた形で描かれていますが、こういう部分においては
相関性があるように作られているので構成の巧みさというものを感じます。

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