セラフィムコール 第07話 「柊彩乃 ~<私>という逆説~」 - アニメとゲームと恋の楽園
2015/04/17

セラフィムコール 第07話 「柊彩乃 ~<私>という逆説~」

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(C)七瀬葵・メディアワークス/サンライズ・バンプレスト・ディーライツ

恩師に思いを寄せる教え子のお話です。

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今回のヒロインは柊彩乃。高校で英語科の先生をやっている26歳の女性です。
今までは10代の女子中高生達がヒロインを担当していましたけど、今回においては
大人の女性がヒロインを担当しているのが珍しいところですね。

彩乃が教え子たちを連れてアカデミアにいるローゼンクランツ先生に会いに行きます。
でも英語を専門にしている彼女にしては数学博士の恩師というのは奇妙ですよね?
ただ彼女が壁に数式を書いていたりしていたから数学も得意なのは伺えます。
彼女の印象からすると文系というより理系のような知的さがありそうですもんね。
そんなこんなで今回は数学的な要素を盛り込んだお話となっています。
さっそく『コンパスと定規だけを使って正円と同じ面積の正方形を描け。』という問題が
書かれてありましたけど私にはよく分からないですし・・・・・・(^ω^;)

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あとローゼンクランツ先生がすでに亡くなっているのに会いに行くというのが謎です!
ただ彼女は数学科の研究棟にある開かずの扉に行けば会えると信じていましたね。
でもこのシーンを見ていると本当に生きている風に錯覚してしまいそうでしたよ。
現在の空間から繋がるように過去の空間へ移り変わっていたので戸惑いますわ(^ω^;)
とにかく彩乃がローゼンクランツ博士をとても慕っている事が感じられます。

あと1882年に円周率πが超越数であることが明らかにされたので、円の正方形化は
実現不可能という事が証明された
という話もありました。
そこで論文の審査を担当しているローゼンクランツ博士は世界中の研究者達から
送られてくる円の正方形化の論文を否定するための証明をやり続けています。
彼自身も円の正方形化の研究をしてきたわけなので、それを否定するための
証明をやらなくちゃいけないというのはちょっと寂しい気持ちになるでしょうね。
それも1つ1つの論文を長い時間をかけて否定の証明を導いていくわけだし・・・・・・。
こういう理数系の研究は私には全く縁遠い話になるので、新鮮に感じる一方で
ちょっと取っ付きにくい部分もあったりします(^ω^;)

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※ゲーデルの不完全性定理※
『無矛盾な公理系は必ず決定不能な命題を含む。』
ローゼンクランツ博士は自分自身が壁に途中まで書いていた円の正方形化の
論理式に修正が施されているのを見て驚いていました。
ゲーデルの不完全性定理のような高度な論理式を組み立てられていたみたいで、
円の正方形化の不可能性を証明できないように書かれてあったみたいです。
つまり円の正方形化に一筋の可能性を残させている点が凄いのかな?
私は理数系が全然ダメダメだから何を話しているのか全く意味不明でしたよ(^ω^;)
もう中学で習った二次方程式の解の公式すら全然覚えていないのに・・・(苦笑)

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ただ、博士の定理を修正していたのは小さな女の子だったから驚きですね!(汗)
数学界の博士をも唸らせる数式を編み出して証明しているのだから天才ですわ。
『この文はまちがっている。』
「この文は↑正しいかな?それとも間違っているかな?」
ここでの博士と女の子の会話が普通のオジサンと小学生の会話には思えない(苦笑)
こういう論理学や哲学的な命題みたいなものも数学並みに難しく感じます(^ω^;)

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「先生。それ私です・・・。」
ここで女の子の正体が10歳の頃の彩乃であった事が明らかとなります。
昔から書斎で難しい本を読んで過ごした事から数学が得意になった事や、
ローゼンクランツ博士に出会った事で数学の道へ本格的に進もうとした事、
そして博士の事を恋愛対象として見るようになってしまい、数学を愛する博士の
弟子を続けるのは申し訳ないと思って英語教師へ転身した事が語られます。
だから突然博士が亡くなった事によって、今まで博士と会わないようにしていた事を
悔やんでいるといった感じがあります。

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彩乃が2つ並んだ開かずの扉のうち1つの扉に入ることを拒んでいました。
博士が死んだ時にはその扉に入るように言っていたので少し気になりますね。
今回は第4話でも見られたように幾つかの過去のシーンを時系列に関係なく
シャッフルさせて描いているのが特徴です。

現在の彩乃、大学生の頃の彩乃、15歳の頃の彩乃、そして10歳の頃の彩乃と、
それぞれが時空の扉を介して繋がっているように描かれていました。
第4話では各シーンが別時系列になっている事が分かるように描かれていましたが、
今回は仮想現実の設定を介して同時系列のように描いているのが面白いです。


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彩乃が博士の遺言通りにもう1つの開かずの扉に入って博士と会っていました。
円の正方形化は無限の作業を繰り返せば可能という話はなるほどと思いました。
自分達の存在が無限に続く世界の中の一つのポイントとなっているという考え方は
円周率πの無限に続く数字と繋がるような感じがしてきますよね。
とにかく博士は彩乃に数学の探求に無駄はない事を伝えようとしていました。
それゆえに博士が審査員として続けてきた論文の間違いを証明するという作業も
本当は無駄ではないという事も示していたのでしょう。

さすが今回は難しい理数系のお話だけあって少し賢くなった気分になれますわ(^ω^)

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最後に彩乃は仮想現実の空間で10歳の頃の自分に円周率の本を返していました。
円周率のようにたとえ無限に続くものでも一番最初の始まりがあるわけですから、
この本を最初に持っていた女の子に返すべきということなのかな?

彩乃は恩師への思いを断ち切るために数学研究者の道を捨てて英語教師の道へと
進んでしまったのですが、それもまた博士流に言えば彼女の人生の中では意味のある
プロセスの1つだから前向きになって歩んでほしいと思います。
きっと博士も薄々と彩乃の想いというものを感じ取っていたはずなので、自分の死後に
彼女が落ち込まないようにエールの意味を込めていたような気もしました。

ED曲は、鶴野恭子さんが歌われる「Return to myself」です。

今回も第5話と第6話の村雨姉妹のように仮想現実を通したお話になっていましたが、
彩乃の場合はもうこの世にいない博士とのやり取りを描いた点が大きな違いでした。
仮想現実のタイムパラドックスのシチュエーションが数学的証明でのパラドックス要素と
上手く組み合わせて描かれていた
と思います。

あと今回の話で数学においては正しい答えを出す事よりも、正しくても間違っていても
答えを導いていくという過程というものが大切だという事が伝わってくるようでした。
一般生活においても目的を達成するためにはどのような有効な手段を講じていくかを
考える機会が多いので、それを数学という学問を通して練習している気がしますね(^ω^)

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