機動戦士Zガンダム 第50話 「宇宙を駆ける」(最終回) - アニメとゲームと恋の楽園
2013/05/26

機動戦士Zガンダム 第50話 「宇宙を駆ける」(最終回)

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(C)創通・サンライズ

人々の意思を受けたカミーユのラストバトルが今始まる!

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「機動戦士Zガンダム」の最後の感想をお届けします。
カミーユがZガンダムでこの戦いにどのように終止符を打つのか!?
TV版の最終回は壮絶な幕切れでとても印象に残るお話となってます!

「カミーユ。私の命を吸って。・・・私の命を吸って、そして勝つのよ。」
カミーユが廃棄艦で重傷のエマ中尉と最後の会話を交わすシーンから始まります。
前回、彼女はパラス・アテネの爆発の破片に当たっただけと思われたのですけど、
見た目以上に瀕死の重傷を負っていました。命を吸ってという表現が独特ですね。
もうこのセリフからも彼女は自分の死期を悟っていたのでしょう・・・。
「沢山の人が貴方を見守っている。貴方は1人じゃない。寂しがる事はなくてよ・・・」
エマ中尉はZガンダムが人の意思を吸い込んでパワーアップする事に気づいてました。
カミーユのニュータイプの能力とZガンダムの戦闘を間近で見続けてきた彼女だから
その辺の事をすぐに分かったのかもしれません。

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「ええい!シロッコにレーザー砲を潰させるわけにはいかん!」
「ティターンズの艦隊をやらせるわけにはいかん。中心部はあれか?」
「シロッコめ。レーザー砲を潰そうとは・・・。面白い。」
シャアはシロッコがレーザー砲の発射装置を破壊しようとしてので追撃しますが、
自分もまた背後からハマーンの追撃を受けていたために苦しい状態でした(汗)
エゥーゴとティターンズとアクシズの指導者達による三つ巴の戦いですね!
この3人だけで戦って決着が付くのならそれに越した事はないと思いますわ(^ω^)

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「もしも私の元に戻る意思があるのならば・・・」
「何を言う!?」
「道を誤ったのだよ。貴様のようなニュータイプの成り損ないは
粛清される運命なのだ!分かるか!?」

「まだだ!だま終わらんよ!」
しかしシャアだけがシロッコとハマーンからフルボッコ状態にされていました(汗)
まぁシロッコにしてもハマーンにしてもコロニーレーザーを撃たせたくないので、
この2人が共闘してシャアを倒す構図になるのは当然の流れなのかもしれません。
さすがのシャアでもアムロ並みに強いニュータイプを2人相手にして戦うのは
難しいといった感じでした・・・。
ちなみにシャアの「まだ終わらんよ」のセリフはよくネタにされていますけど、
それはこのシーンで使われています。一応、書き記しておきますね(^ω^)

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「エマ中尉。カミーユ・ビダン、行きます。」
カミーユはエマ中尉に最後のお別れをしてレーザー砲の防衛に向かいます。
エアロックを解除する時にカミーユとエマ中尉の髪がなびいているのですが
それがよりいっそう別れの物悲しい雰囲気を漂わせていたように感じました。

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「ハマーン。私はただ世界を誤った方向に持って行きたくないだけだ。」
「では聞くが、ザビ家を倒し、ティターンズを排除した世界で
お前はいったい何をしようと言うのだ?」

「私が手を下さなくてもニュータイプへの覚醒で人類は変わる。その時を待つ。」
「私に同調してくれなくれば排除するだけだ。その上でザビ家を再興させる。
それが分かりやすく人に道を示す事になる。」

「また同じ過ちを繰り返すと気づかんのか!?」
グリプス2の劇場内でシャアとハマーンが討論会をしていました。
この2人の確執の理由については今まで詳しく描かれていませんでしたけど、
ここでのセリフを聞く限りでは2人の政策の相違が大きく関係していそうかな。
もうここまで意見が違ってくると、2人が協力し合うのは無理な感じですわ(^ω^;)

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「世界の都合というものを洞察出来ない男は排除すべきだ!」
「それは違うっ!」
「カミーユ!?・・・カミーユか!?(汗)」
その劇場内にカミーユも途中から割り込んで反対意見を述べていました!
物凄い威圧感を与えていたので彼のニュータイプの感覚が研ぎ澄まされてる!?
そうじゃないとここにシロッコとハマーンがいるなんて気づけないもんね~(^ω^)

「本当に排除させなければならないのは地球の重力に魂を引かれた人間達だろ!
けど、そのために大勢の人間が死ぬなんて間違ってる!」

「愚劣な事を言う。」
「生の感情を出すようでは俗人を動かす事は出来ても我々には通じんな。」
「人の心を大事にしない世界を作って何になるんだっ!?」
「天才の足を引っ張る事しか出来なかった俗人どもに何が出来た!?常に世の中を
動かしてきたのは一握りの天才だ!ちっぽけな感傷は世界を破滅に導くだけだ!」

とりあえずカミーユはシャアの目指そうとする世界の方向性と一致してますね。
そうなるとハマーンとシロッコとは相容れなくなるのも仕方ないでしょう。
カミーユは真の倒すべき敵はハマーンとシロッコだとこの時に認識したと思う。
もう話し合いの余地はなくなって3陣営の決裂は決定的となりました・・・。

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「新しい時代を作るのは老人ではない!」
シャアは、カミーユがたった1人でシロッコとハマーンを倒そうとしていたので
引き止めていました。ここでのシャアのセリフはなかなか良い事を言ってたかも!
あとブライト艦長がカミーユ達が脱出するギリギリまでコロニーレーザーの発射を
待ってくれていたのも良い。この戦争に勝利するだけなら味方の犠牲を最小限に
抑えるために撃つ可能性もあるはずなのですけど、これはきっとカミーユのような
若者が死んでも世の中は救えないと思っている
から待ったんだと思います。

「うっ!?こ、これではエゥーゴに勝てん・・・。」
「ちぃ!不味いな。」
そしてコロニーレーザーが発射されてティターンズ艦隊はほぼ壊滅状態になります。
さすがのシロッコもこの戦いに勝利する事はかなり困難になったと思ってましたわ。
ハマーンの方も兵力の温存を考えて撤退する事を決断していたみたいだし・・・。
これでほぼこの戦いにおける勝敗は決した模様ですね。

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「これで終わりにするか?続けるか?シャア!」
「そんな決定権がお前にあるのか!?」
三つ巴の戦いはエゥーゴに軍配が上がったので、ハマーンとシロッコは今後の事を
考えて、エゥーゴのエースパイロット達との決着だけでもつけようとします。
シャアはハマーンとバトルを開始!もう百式はボロボロで勝負ありだったけどね(苦笑)
高性能のキュベレイ相手に攻撃を避けていただけでも凄い事なのかもしれません。
とにかくハマーンはシャアにもう一度アクシズに戻ってきてほしいのでしょう。
彼女って相手が自分の事を好きになるまで何度も告白するタイプなのかもしれないw
あれだけ拒絶されているというのに諦めの悪い性格だなぁって思ったもんw

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「シャア・・・私と来てくれれば・・・」
シャアが選んだのはまさかまさかの自爆!?これはどう見ても死んだと思ったよ。
悔やんでいるハマーンの姿を見ていると彼の力をかなり欲していた事が伺えます。
アクシズの艦隊の連携などを見ても有能な指揮官が足りない事を示していたので、
シャアのような優れた指導者に来てもらいたいという気持ちは分かる気がします。
ただ彼女のように偉そうな態度で帰って来いって言われても、シャアだけじゃなく、
どんな人も彼女について行こうという気分にはなりませんよねぇ~(苦笑)
でもそういう誰にも媚びない性格がハマーン様らしいところなんですけどね♪

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「お前な!いつもいつも脇から見ているだけで人を弄んで!」
「勝てると思うなぁ!小僧ぉーーーっ!!!」
カミーユのZガンダムとシロッコのジ・Oとの決戦がこの物語の最後を飾ります!
重モビルスーツのジ・OのパワーにZガンダムが圧倒されていました(汗)
ちなみにジ・Oは隠し腕によるビーム・サーベルの攻撃が珍しいところかな。
TV版ではほんの一瞬の描写だったので分かりにくいのですけど、たしか
劇場版の方はもっと分かりやすく2本の隠し腕が描かれていたと思います。
私、ジ・Oの事を「ぽっちゃりモビルスーツ」ってよく呼んでますw
ぬいぐるみにすると可愛らしい感じがするし♪w

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「俺の体を皆に貸すぞ!」
普通に戦っては勝てないのでカミーユは戦死していった者達の力を借ります!
ただサラだけはシロッコを守ろうとして立ち塞がろうとしていました!
そこでフォウをはじめロザミアやレコア少尉などが説得していたのですけど、
それでもサラの頭はとても固くて全く考えを改めようとしませんでしたわ(汗)
死んだ後でもここまでシロッコの事を大切に守ろうとしているくらいだから、
これはカツが彼女の心を取り戻そうと頑張っても無理だったような気がする(苦笑)

とりあえず、これっていわゆるガンダム版の精霊会議みたいなものでしょうか?w
まぁこちらの場合は、死者を蘇らすというのではなく、生きてる人をあの世へ
送ってあげるという話し合いなんですけどね・・・(^ω^;)

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「ゼ、ゼータが・・・どうしたんだ!?私の知らない武器が内蔵されているのか?」
「分かるまい。戦争を遊びにしているシロッコにはこの俺の体を通して出る力が。」
「体を通して出る力?そんなものがモビルスーツを倒せるものか!」
「なにぃ!」
「カミーユはその力を表現してくれるマシーンに乗っている。」
「Zガンダムにね。」
カツの説得の甲斐があってサラもついに意思を変えてくれるようになりました。
シロッコにまで精霊達の声が聞こえていたみたいだからホント凄いよね~(^ω^;)
とにかくZガンダムが戦死していった人達の意思を吸い込んでパワーアップしてた!
科学の力を超えた未知の力が働いてるというか・・・もうオカルトガンダムだよ!w

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「ジ・O!動け!ジ・O!なぜ動かんっ!?」
「ここからいなくなれぇぇーーー!!!!」
そしてZガンダムの秘められた力によってジ・Oを制御不能に陥らせていました!
まさか、ただの故障じゃないですよね?シロッコだからそんなミスはしないか(^ω^;)
カミーユの究極とも言えるニュータイプの能力がZガンダムのバイオセンサーを
通じて、ジ・Oに搭載されているインターフェースにも影響を与えたのかもね!?
そう考えるとシロッコのエンジニアとしての有能さが不運を招いたとも言えそう。
とにかくZガンダムがウェーブライダー形態でジ・Oのコックピットを貫いてた!
もうこの時のシロッコの断末魔のような表情がとても印象的だったなぁ・・・。
とっても痛そうに見えます・・・(汗)

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「私だけが死ぬわけがない。貴様の心も一緒に連れて行く・・・カミーユ・ビダン。」
「シ、シロッコ!?やったのか?光が!?広がっていく・・・!?」
シロッコはジ・Oの爆発と共にこの世から消え去っていく事になります・・・。
ただカミーユの精神に一矢報いていたので彼も凄い力を持ってる!?
結局カミーユとシロッコの直接バトルはこの最終回のほんの数分間だけしか
描かれていないのですけど、それでも物凄くインパクトがあったと思います!

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「暑苦しいな、ここ。出られないのかな?おーい。出してくださいよ。ねぇ?」
最後にカミーユがシロッコの悪意まで吸い込んだために精神崩壊してしまいます(涙)
カミーユのあまりにも優れたニュータイプの能力が逆にデメリットになったかも?
この終わり方はかなり衝撃的だったような気がしますわ・・・。
もうファがショックのあまりに表情がかなり引きつっていたのが何とも言えない。
とにかくカミーユの戦いはここで幕を閉じる事になりました。

もちろんこのままではバッドエンドみたいでバッサリと終えた雰囲気になりますが、
カミーユの今後については続編の機動戦士ガンダムZZで描かれています。
あと最後に百式が流れている映像は逆襲のシャアに続く上では重要でしょうね。
今となってはどうやって脱出できたのか不思議でなりませんけど・・・(^ω^;)

★総評★
全体的に暗い展開が続く物語でしたけど、とても洗練された完成度を感じました。
まず一番に感心したのは、攻撃する理由を示してから戦闘シーンが描かれてた事です。
あくまでエゥーゴもティターンズもちゃんと作戦を立ててから攻撃を開始していたし、
その作戦を実行する理由も予め視聴者にも分かりやすく説明されていたと思います。
それゆえに敵味方双方の戦略面の流れが把握しやすいように描かれていました。
アナザー世紀ガンダムを見ていると、戦略的に意味の無い行き当たりばったりの戦いを
描いている事が多いので、その点は富野ガンダムの素晴らしさを感じてしまいます。


鋭いニュータイプの感覚を持ったカミーユの描き方なんかもとても印象的だったかな。
辛い戦いによって精神的に負担がかかっていく様子がよく伝わってきましたよ。
カミーユは全ガンダムシリーズの主人公の中でもかなり独特だったように思います。

あとカミーユのライバルキャラでもあるジェリド中尉の描き方なんかも良かったです。
ジェリド中尉はパイロットから外されて一度どん底に落とされる経験をするわけですが、
そこから這い上がって執念を燃やして強くなっていく様子が上手く描かれていました。
ダンバインやVガンダムの感想などでも軽く触れましたが、富野作品においては単に
強くてカッコ良いだけのキャラを登場させない事が素晴らしい点
だと思ってます。
つまり富野作品ではライバルキャラを一度底に落としてから、そこから這い上がらせて、
かつ主人公よりも成長させていくような描き方がとても巧妙で秀逸なのです。
ダンバインのバーン・バニングスしかり、Vガンダムでのファラ・グリフォンもしかり。
それゆえに主人公キャラとの戦闘能力のバランスを上手く調整出来ていた感じがします。
さらに何といっても伝説的なヒーローでもあるアムロやシャアまでも後の作品のために
どん底を経験させた上で羽ばたかせるような描き方をしていた事に大変感服しました。
このようなキャラの描き方はアナザー系ガンダム監督のみならず、他のアニメの監督も
なかなか出来ない演出ではないかなぁって思います。富野監督の得意技なのかもね(^ω^)
そういう意味においてもこのZガンダムはシリーズ中でも最高峰に値する作品でした。

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